もう一度、自分のケアの声掛けを振り返ってみようと思う。
講演の終盤で先生が仰っていた、「できるかできないではなく、その人の世界を支えること」という言葉はいつまでも基本として心に留めておこうと思う。
「私たちと一緒が招く罪」
「私たちとニーズは一緒だが、同じことがうれしいとは限らない」
「『わかったつもり』『これがこの人らしさ』という思いこみ」
「自分のニーズが自分でうまく満たせない」
特に私達介護する側や周辺のニーズもあり、本人様のニーズをすべて満たせないのかもしれないが、私たちが関わる方・利用者様のニーズをくみ取り、プランに反映できるよう、上記4つの私に足りない考え方を忘れずに実行していきます。
その人を分かろうとするのは容易でありませんが、努力を怠ればそこまで。危険だからといって抑えるのではなく、寛容にかつ安全にその人のニーズに迫り、その人の世界を支える介護をしていきたいと思います。
現在ケアしている中で、重度の認知症の方でも私たちを「見て聞いて感じている」と実感していることがあり、その人の思いを聴くことはできないが、表情に快・不快をだしてサインにされている。サインを逃さないようにすることを心がけたい。
「何を感じ、何をしようとしているのか、どう見えているのか」を知るには私達から相手の事を知り関わる必要がある思いました。
声を掛けるというお話について、
日頃の業務の中で他の利用者様に声をかけてもらった方がそれだけでとても生き生きとしたよい表情をされることがあり共感しました。
その方は話されていることはよくわからないのですが、様子ですが時折「そおやな、そおやな」とよい笑顔で相槌を打たれていました。
また逆に他の利用者様の輪の中に入れないときは、とてもそわそわされ落ち着きがなく動いておられます。
そんな時職員の側の席を勧めると、どこかほっとされたような笑顔で来られます。
ほんの些細なことに見えてもちょっとしたことが本当は大切なのだと思いました。