私は以前、絵画販売の仕事をしていました。
絵を買われるお客様は時間をかけ作品を選ばれる方が多いのでたくさんお話させていただきます。
お話をじっくり聞かせていただくとその方の事が色々わかってきますが、その中でも高齢のお客様が寂しさから絵を買われる事がとても多いことに気付きました。
「このお客様のために私も何か出来る事はないかな」と思う機会が何度もあり、人に携わる仕事がしたいと思う気持ちが強くなり転職を決意、ご縁あってほおずきに入社させさせてもらいもうすぐ一年になります。
入社当初は、さまざまな利用者様にとまどい悩む事もありましたが、それ以上に利用者様に励まされたくさんの元気をもらっています。
日々の仕事の中で特に驚いたのが、新しく入居し不穏な様子だった方が生き生きと自分のペースで生活を始めたり、入院して笑顔が無くなっていた方に笑顔が戻ったりといった姿を目の当たりにした事です。
改めて温かい家庭的な雰囲気の中で生活を送る事の大切さ、一人一人に合ったケアを行う事の重要性を実感しました。
たとえきちんとした言葉で聞かなくても相手の立場に立ち気持ちに寄り添う事で、その方の「心の声」を聴く事が出来ると思います。
それが求められるという人と接する仕事の大変さ、そしてその分の素晴らしさが介護の仕事の魅力でとても深い分野だなと思います。
これは販売の仕事ではなかなか得られなかったこと。
とても勇気がいったけれど転職して良かったと心から思います。
まだまだ始めたばかりですが、これから色々な事を勉強して人としても成長してもっともっと相手の「心の声」が聴けるよう日々頑張っていこうと思います。