私は、ほおずきに入社して最初の勤務先はグループホームでした。
以前は、老人保健施設で5年ほど働いていたのですが、ただ業務をこなす毎日で、利用者様とゆっくりと向き合う事も出来ていませんでした。
グループホームは老健とは違い、ゆっくりとした雰囲気の中で仕事をする事に初めは戸惑いもありました。
今まで利用者様一人ひとりと向き合いコミュニケーションを図る事が少なかったので、うまく話をする事が出来ませんでした。
その時、施設長・先輩職員から「何を話したら良いのか考えてしまうと,言葉が出て来ないと思う。挨拶から始まり、その日の天気や家族・友人と話すように何気ない会話から入ったらいい」とアドバイスを頂きました。
その日から、上手く話そうとはせず、相手の事を理解しようと昔の仕事や趣味の話を聞いたり、自分の事も知って頂けるよう会話に取り入れ、少しずつコミュニケーションが図れていきました。
もう一つ不安だったのが料理でした。
それまで実家暮らしをしており、お米の研ぎ方や包丁の使い方さえ、まともにできていませんでした。
そんな中でも、先輩職員の方はもちろんですが、よく一緒に手伝って下さっていた一人の利用者様から切り方から味付け、料理の楽しさ、難しさなど多くの事を学ばせて頂きました。
ほおずきに入社し、今までたくさんの方と出会い、関わる事ができ、今の自分があると思います。
本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
今は指導する立場となり、教える難しさも知る事もできています。
これからも多くの方と接すると思いますが、思いやり、感謝の気持ちを忘れず、「ありがとう」と言葉にして伝えていきたいと思います。