私は、ほおずきに入社して3年目になります。
介護について、何も知識がない状況からのスタートでした。
入社当初は、毎日が不安と失敗の連続でした。そんな中、「最初は分からなくて当たり前だから、何でも遠慮せずに聞いてよ。」と言って下さる先輩方や「若いのに偉いね。」と言って下さる利用者様の言葉に支えられました。
オムツ交換の時には、最初は先輩の倍ほどの時間がかかりました。あまりにも申し訳なくて何度も謝ると、「なんもごめんと違うよ、ありがとうね。」と優しく声をかけて下さりました。
その時、いつか私も気持ちよく感じてもらえる介護がしたいと思いました。
そうした日々の中で、私が気付いた事は私自身が楽しみながら業務をしていると周りの利用者様も笑顔で過ごされているという事です。
ある利用者様の、「一日笑って過ごした方が得やで。」という言葉を聞いてから、その通りだと思う様になりました。
次第に、笑顔で業務に就くことが増えていきました。
そして、利用者様と冗談を言い合える関係性が築ける様になっていきました。
その時に初めて、「少しは信頼関係が出来たかな。」と感じました。
利用者様からは、日々たくさんの事を教わっています。
一緒に買い物に行けば、商品の見分け方を教えてくれます。昔の習慣や歴史についても話をして下さいます。
私が困っていれば「何か手伝おうか?」と、そっと声を掛けてくれます。
日々の生活の中で私の方が、「ありがとう」と感謝する瞬間の方が増えました。
私には、家に帰ると「おかえり」と言ってくれて温かいご飯を作ってくれる家族がいます。
その事が当たり前だと思わずに感謝の気持ちで家族と過ごしたいと思います。
そして、ほおずきの利用者様にとって理念である≪笑みがこぼれる家庭…≫を共に築いていく一員として、感謝の気持ちで成長できる様に努力していきます。