私はこの仕事に就くまでは、介護というものと関りが無かったので、知識もなく、利用者様に対してどう接すればよいのか分からずいつもおどおどしながら接したり、慌てながら対応をしていました。

しかし、利用者様はそんな私を時には厳しく指摘し、時には優しく話しかけて下さいました。「まだまだ始めたばっかりやから大丈夫」「少しずつ出来るようになればええから」「これから頑張ってね」「こういう時はこうしなきゃダメでしょ」そういったお言葉を言ってもらい、それを励みに自分なりに成長できるように努力してきました。

ある日、いつも優しくお声をかけて下さる利用者様から「もう大分慣れてきたんとちゃう？」と仰られたので、「自分はまだまだできる事が少なくて・・・」と答えると、その方は「いやぁそんな事ないやろ。お兄ちゃん頑張っとるし、丁寧やから私好きやわ」と仰られた時に、とてもうれしく自分でも少しは成長できたと思いました。

本来であれば支える側の私を、利用様は助けていただき色々と成長させていただきました。これからはその恩返しができるよう、今まで以上に利用者様の笑顔を引き出せるように努力していきます。